輸入DVDを買う 06/03/15


直輸入DVDを買った。
購入先は、ネットで見つけたオンラインの輸入DVDショップ「Fantasium」
なかなか安いし、安心感もある。各コメントが良くって、作品がどうのこうのより、”DVD”としてどうか?という観点がマニア心をそそる。

送料はUSPS(国際航空郵便)というやつで950円。
注文から5日で発送完了のメール、それから1週間で届いた。


なぜ、輸入DVDを買うのか?
俺的には2つの理由がある。
理由@ 日本で売ってない(または廃盤・プレミア等で手に入らない)
理由A 画質が国内版と同じ作品と思えないほど良い。

で、買ったもの。
まず、真ん中の怪しい鍵十字は、邦題『意思の勝利』というナチス党大会の記録映画(1935年)。『民族の祭典』の女流監督レニー・リーフェンシュタールの傑作ということで見てみたかったし、なによりナチスの記録映画が見てみたい。日本ではビデオさえ発売されたことがないそうだ(今後もまずない)。
特典として『Day Of Freedom』という短編映画も収録されている。これはナチスの軍事演習の模様を収めた作品。
リージョンALLなのでどのデッキでも見れる(日本語字幕は無し)。

お次は右の『美女と野獣』。1946年のフランス映画。監督はジャン・コクトーだ。
この映画は、一度大昔に観たことがあるのだが、この米クライテリオン版は画質がすこぶるいいらしい。副音声も目玉で、フィリップ・グラスという現代作曲家のオペラ「美女と野獣」が入っている。この映像と音楽を一緒に堪能してくれ!ということなのだろうが、DVDならではのなんともマニアックな仕掛けだ。
リージョンALL。

最後3枚目(左)は、スペイン映画の珠玉の傑作『ミツバチのささやき』
この作品は日本版が廃盤で、プレミアがついて、一万五千円くらいの市場価格になっている。
しかし国内版の画質は悪評が高く、下のサイト↓では”欠陥商品”とまで書いているw
このサイトでUK(イギリス)-PAL版が素晴らしいことを知り、今回購入してみたのだ。

「ミツバチのささやき」DVD画質比較(直リンすまそ)

ちなみにPALはヨーロッパの映像方式で(日本・アメリカはNTSC)、NTSCより画質が良いそうだ。
(走査線数がNTSC:525本、PAL:625本)
PAL方式は、パソコンのDVDドライブはもちろん、かなりのDVDデッキで再生できるが、出力先のTVもPALに対応していないとだめらしい。ウチのプロジェクターはPAL OKだった。
リージョンは”2”で、日本と同じ。

○それにしても、海外版DVDはジャケットがカッコいい!
 ちょっとクライテリオンのジャケを見てみよう。

<クライテリオン・日本映画特選ジャケ♪>

『東京物語』/涙の原節子。このイメージは意外! なんか情熱的な東京物語だな。

『晩春』/もういっちょ小津。これはポップだ。いまどきの邦画ポスターみたい。

『大菩薩峠』/片岡千恵蔵?雷蔵?いやこれは岡本喜八&仲代達矢版です。シブすぎ。

『斬る』/これまた雷蔵版ではなくて、岡本&仲代版。原題「斬る」が「KILL」だって。面白い。

『乱』/これはオシャレだなぁ。ただ、もちっとシブい色使いがいいかも。原色ってのが日本人ぽくないな。

『隠し砦の三悪人』/戦争映画かと思ったよw 三船の目がギラリ、こんなシーンあったっけ?

『悪い奴ほどよく眠る』/ヒッチコック作品かと思ったよw これはずいぶん思い切ったデザインだ。

 

< おまけ・クライテリオン/イングマール・ベルイマン映画特選ジャケ♪(for 俺) >

『ある結婚の風景』/これは日本版とほぼ変わらないかも。とっても知的な雰囲気で良し。

『鏡の中にある如く/冬の光/沈黙』/3部作セットかよ!欲しい〜。しかもこのジャケなんだ?!カッコよすぎ。

『夏の夜は三たび微笑む』/このジャケにはヤられた。この傑作喜劇の生命感を見事に表している。

『ファニーとアレクサンデル』/キター!このデザイン感覚は日本人にはないよなぁ。素晴らしい!

『処女の泉』/シンプルだが、日本のジャケよりずっといい。荘厳な雰囲気が出ている。光と影にコントラストが神々しい。

 

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