
さて、「コラージュ入門」です。なぜかタイトルが金色に光輝いています。
この「コラージュ」、アイドルを素材にすると「アイコラ」、面白いものは「バカコラ」なんて言われていますね。
「フォトレタッチ」という言葉にすると、もうちょっと高級な感じがします。
このたびは、コラージュの基本的なこと、もう、どうやって写真と写真をくっつけるの?っていう人のために、コラの概要を紹介していきたいと思います。
まず最初に一番大事なこと、それは、モチベーション。 何かを作りたい、表現したいという魂の叫びでありまして…
…ってそういう、精神的なことは置いておいて、
一番最初にやること、 それは、素材集め。
良い素材を偶然にも見つけることができれば、それはCOOLなものになります。
映画サイトで見つけた下の「スパイダーマン」画像ですが、これを「江ノ電」と組み合わせたらイケルんちゃう?と思いましたので、さっそくコラ開始!
<一. 素材集め>

<スパイダーマン素材>
この素材にジャストフィットの江ノ電の写真を探します。
 
<インターネットでいくつか江ノ電の素材を見つけました>
まず、左のやつ。車体の角度がかなり違いますが、まぁいけそうです。保留。
つぎに右のやつ。車掌さんがチラっと見えてるのが面白そうですが、全体に黄色い照明が強く、なじませるのがむずかしそうです。それと、スパイダーマンが収まる場所がきゅうくつなので、これはパス。
 
3枚目。これは、手前のカメラをかまえているお父さんがポイント。でも、完璧に収まったとしても、笑えるところまではいきそうにないので、パス。
右のやつは、画像サイズが小さすぎます。引き伸ばすと、荒い画像になるので、これもパス。

これはどうでしょう。なかなか落ち着いた感じがいいと思います。
1枚の「絵」としてかっこよくなりそうです。しかも、ようく見ると、車掌さんが若干、右上を向いています。
これで可笑しさも出そうです。この画像に決めました。
<二. 並べる>

では、選んだ素材を2枚、このように両方表示させます。
上のソフトは、「フォトショップ」という、レタッチソフトです。
ウィンドウズ付属の「ペイント」では、こういう表示のさせかたはできません。
<三. 切り取り>

次に、スパイダーマンだけを切り取ります。
この状態でキレイに切り取ってもよいですし、ザックリ切り取って、あとで細かく不要部分を消していくこともできます。
<四. 持っていく>

切り取ったスパイダーマンをドラック&ドロップして、江ノ電写真に持ってきます。
<五. サイズ合わせ>

スパイダーマンのサイズを小さくします。
全体を見て、大きさを決めましょう。
<六. なじませる>

これで、「位置」と「大きさ」が決まりました。
さて、これからがコラの大事なところ、最もセンスと技術を要するところです。
それは、スパイダーマンを「なじませる」という作業です。
まれに、ドラック&ドロップしただけで、バッチシOKってときもありますが、通常は、2つの写真を合わせるわけですから、彩度(色合い)も明度の具合も違うはずです。
これらが違うと、上の写真のように、スパイダーマンが浮いたカンジになってしまいます。

彩度を下げ、明度を若干上げ、調整しました。
彩度と明度の調整は、じつは、「キレイに切り取る」という作業よりも断然重要です。
見た目の良し悪しは、この彩度と明度の調整にかかっていると言っていいでしょう。

<完成>
全体に色を濃くして、コントラストを上げています。
スパイダーマンの顔がボケ気味だったので、シャープ・フィルタをかけました。
最後に、上下にノートリミング・バーを入れ、あたかも映画の一場面のようにして、ダイナミック感を狙ってみました。
以上、コラの基礎でした!
みなさんもいろいろなアイドル、もとい、素材を使って、面白い写真を作ってみてね〜。
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