2004年じょぐ大船アカデミー賞!
今年観た新作映画を対象に選んでいきまっす〜。


 


作品賞キャシャーンだな

監督/紀里谷和明  主演/伊勢谷友介、麻生久美子、唐沢寿明

「キャシャーンだな」とはイキナリなげやりな。
今年は、これだ!というものがどうも無かった。 『スパイダーマン2』も良かったし、『キューティーハニー』も好き、『座頭市』『下妻物語』『ジョゼと虎と魚たち』も良かった。 でも一番泣けたのがコレ。ああいう風にスケールが広がっていくラストに弱いのだ。 あと、序盤の戦闘シーンは圧巻(絵コンテは樋口真嗣)。何度観てもカッコイイ。


監督賞は岩井俊二。まいりました。


監督/岩井俊二  主演/鈴木杏、蒼井優

前作、残酷な『リリィ・シュシュ』に続きの、思春期もの。 岩井俊二ワールドが堪能できる。映像がたまらなくキレイ。


脚本賞はイチオシ!ゼブラーーーマンッ


監督/三池崇史  脚本/宮藤官九郎  主演/哀川翔、鈴木京香

ゼブラーマン、かなり好きだ。
観終わったあと「傑作だよ…これ」と思ったが、WEBで評価を見るとイマイチの反応…。 ヒーローの設定・展開と申し分ないぢゃないか! ゼブラーマンの'70年代放映当時のフィルムなんて最高だよな。

 

主演男優賞は、ゴーストバスターズのおっさんだ!

監督/ソフィア・コッポラ  主演/ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン

ビル・マーレイは久しぶりに見た。クールで都会的。一匹狼的なところも好きだ。カラオケのシーンがいい。彼は歌は上手いのだろうか。 「サタデー・ナイト・ライブ」でスターウォーズのテーマとか唄ってたけど、実際よくわからんな。

 

主演女優賞は、地味でかっこいい蒼井優。


監督/岩井俊二  主演/蒼井優、鈴木杏

一見地味。鈴木杏より姉御肌。強気。覚めていそうで根性がある。繊細な表現と力強いセリフがかっこいい。今後にむちゃくちゃ期待!

 

助演男優賞は、おっかなーい原田芳雄。

監督/黒木和雄  主演/柄本佑、原田芳雄、香川照之、石田えり

戦中の退役軍人、これぞ日本のじいさん!という感じの原田芳雄が素晴らしかった。頑固ではない、厳粛なのだ。

 

助演女優賞は、篠原涼子。ヘンな役多しw

「幸福の鐘」 監督/SABU  主演/寺島進、西田尚美、篠原涼子
「下妻物語」 監督/中島哲也  深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、篠原涼子

助演というか、ほとんどチョイ役だけど、どうも好きなので。
「幸福の鐘」の未亡人役、火事のシーンでの呆然自失の横顔がまた…。「下妻」のお母ちゃんも突き抜けててグー。


 

音楽賞は、『箪笥(たんす)』の悲しきメロディに

監督/キム・ジウン  主演/イム・スジョン、ムン・グニョン  音楽/イ・ビョンウ

イ・ビョンウという人は韓国のギタリストそうだ。この哀しい物語はこの音楽なしでは考えられない。ラストはこれでもか!というくらいに鳴り響くので、思わず感動しちゃうのだ。

 

最後に、予告編大賞

監督/紀里谷和明  主演/伊勢谷友介、麻生久美子、唐沢寿明

今年一番熱かった予告編がこれ、「キャシャーン」。何度繰り返し見たことか。「たったひとつの命を捨てて生まれ変わった不死身の体…」という口上がカッチョよかった。まぁ予告はあれでも、本編はそうはいくかね、などとうそぶいていたけど、蓋を開けりゃあ本編も作品賞で。参りやした。

つうか、ほとんど邦画だな今年は。
2004.12.31
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